ある夏の日、第三者。
そして二人は店を後にした。
二人は人気の少ない公園を抜けながら楽しげに会話をしていた。
学校のこと、友達のこと、家のこと。
もうすぐ真っ黒になる空を見上げふと男の子は足を止めた。
「ひかり」
男の子は女の子に話しかける。
呼び止められた女の子も足を止め振り返る。
女の子は呼び止められた理由を探していた。
程なく男の子は理由を口にした。
「キスしよっか?」
その言葉はまるで「ご飯食べよっか」と言うようなあっさりしたものだった。
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